●IVS+外字フォントとは
IVS(Ideographic Variation Sequence)は先進の仕組みではありますが、Windows OSがようやく対応したような状況であるため、現時点でIVS(異体字)にアプリケーションが対応しているものが少なく、IVS異体字の仕組みが普及して手軽に利用してもらう状態になるにはまだまだといわれています。
そこで「外字」の弊害があることにはあえて目をつぶり実用性を重視。
IVS(異体字)漢字グリフを従来から利用されてきた「外字エリア」にも、そのまま重ねて外字登録をしました。
これにより人名用異体字がなどを扱うために必須だった外字の多くが不要となり、外字の作成や維持にかかるコストも削減できます。
もちろん本来のIVS(異体字)への移行はIVS環境が整えば、いつでもスムーズに変更が可能です。
人名用外字を多く扱う公共機関・一般企業・法人のお客様を始めとして、家系図・同族会・同窓会の名簿作成など個人ユーザ様にも、IVS(異体字)が簡単に幅広くご利用いただけるようになります。
■IVS(異体字)+人名外字で利用が簡単に!
JIS規格表では、標準字形以外の漢字は排除されて、人名・地名の固有名詞に使いたい名前漢字が使えず仕方がないと思っていませんか?
しかし、名前漢字においては由緒ある名字だったり、その人の尊厳にかかわったりする重大な問題でもあります。 Windows XPなど旧OSでもIVS(異体字)を自由自在に異体字を扱えるようUCS(ユニコード)で用意されている私用領域U+E000以降に重複して割り当て利用できるようにしました。
IVS(異体字)漢字は当然のことながら通常のIVS(異体字)にも同じグリフが存在します。
これによって使える漢字が制限されているパソコンでも、IVS環境に頼ることなく、 今すぐに通常のフォントとして、お使いのアプリケーションで簡単に入力や表示・印刷が可能となります。
JISコード外の旧漢字
■JISコード表に無い旧漢字(異体字)のJIS漢字を使いたい!
日本人が同じ漢字だと思っていたものがUnicodeによって、他の国で別の単独コードとして出来た文字コード130文字で、JIS漢字に含まれない旧漢字(異体字)も合わせて外字コードに収録しました。
【一例】
元の文字とコード | 変更後の文字 | MS明朝 | 移動先のコード | 読み |
JIS90字形を使いたい
■WindowsVista/7/8で消えた漢字も使いたい!
UXIVS+外字フォントでは、IVS(異体字)と外字のいずれでも可能です。
2004年に日本語の漢字に関するJIS規格が改定され、OSによって標準搭載されるフォントの字形が変更されました。Windows Vista/7/8 ではこの新しい規格(JIS2004字形)のフォントが標準搭載されています。
Windows XP 以前のパソコン旧規格(JIS90基準)と、Windows Vista /7のパソコンで、同じ文字を入力していても異なる字形で表示されるという問題が起こります。
そのため、Windows8からMS明朝などでは、Windows XP 以前の旧規格(JIS90字形)もIVS(異体字)で 122字 がサポートされて同時表示ができるようになりました。
【一例】
元の文字とコード | 変更後の文字 | MS明朝 | 移動先のコード | 読み |
Adobe-Japan1にも対応
■Adobe-Japan1独自のIVS漢字にも対応。
「Hanyo-Denshi」対応のIVDコレクションでは、「Adobe-Japan1」に対応した異体字に対応できませんでしたその逆も同様です。
それぞれ異なるシステムのIVD漢字を丁寧に整備することにより、2種類のIVDコレクションのIVS異体字が同時に表示可能となりました。
これにより行政システムに使う事を想定した、人名や地名の「Hanyo-Denshi」から、DTP関連で支持のある「Adobe-Japan1」の異体字ニーズまで幅広く対応できるようになりました。
■外字作成サービス
また、中国簡体字フォントや会社ロゴマーク等も、TrueTypeのフォント形式でご提供しますので、お気軽にお問い合わせください。